ストーリーオブマイライフ、備忘。

くりまさんと韓国いくぞ〜!!!

日本でメチャ観たのにまたストーリーオブマイライフ観る〜!

ということで備忘。

私だって日本で4回見ているのに初見で韓国語で見るなんて

無謀すぎた、、ハングル難しいし。。

 

君が僕を追いかけていたのではなく

いつも君を追いかけていたのは僕だった

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뮤지컬 스토리오브마이라이프 티저

 

ざっくりあらすじを見つけたので、まず。

物語は至ってシンプル。小説家のトム(Thomas)は、親友アルビン(Alvin)の弔辞を書くにあたって、二人の思い出をさかのぼっていきます。この過程で、トムにとっていかにアルビンとの関係が自分の創作活動において、また人生においてかけがえのない大切なものであったのかを思い出していくとともに、都会生活で擦り切れてしまっていた自分を取り戻していくのでした。

もう、これでよいのでは???

以下は私が日本で4回見た時の感想。たぶん、8000字ぐらいある。


〜キーワード〜

◾️映画「素晴らしき哉、人生!

1946年のアメリカ映画。監督はフランク・キャプラ

自分の夢を抱きながらも、過労で亡くなった父の会社を継ぐことになったジョージは、町一番の富豪で銀行家ポッターの圧力にも負けず真面目に働いてきた。やがて幼なじみのメリィと結婚したジョージは、子供にも恵まれしばらくは幸せな生活を送っていた。しかし経済恐慌やポッターからの圧力など数々の不運がジョージを襲い、彼は人生に絶望する。

1945年のクリスマスイブ。橋の上から身投げしようとしたその時、翼をまだ持っていない二級天使のクラレンスが現れ、ジョージを救う。クラレンスは翼を手に入れるために絶望の淵に立つジョージにある世界を見せる…。

▼この映画は登場人物であるトーマス、アルヴィンが幼いころから毎年クリスマスイブに見る映画。 

 アルヴィンの母はこの映画に登場するクラレンスが大好きだった。

 

~登場人物~

トーマス・ウィーバー(アルヴィンはトムと呼ぶ)

※スーツ着てる方

…アルヴィンの親友。

大人になった今は都会でベストセラー作家として大成した。

しかしアルヴィンとの幼少期の体験を元に多くの作品を書いてきたため、自身のオリジナル作品が書けない。

アルヴィンが亡くなったと聞いて田舎に帰ってきた。葬儀のために弔辞を書いている。

アルヴィンの死は自分の責任なのかと考え続けている。

 

アルヴィン・ケルビン

※くるくるパーマメガネ、韓国キャストはあんまりクルクルじゃない

…トーマスの親友。

田舎の橋から転落し、亡くなった。原因は不明。

母親はアルヴィンが6歳の頃に亡くなり、

以降は父親が切り盛りしている小さな本屋でずっと暮らしていた。

母親の形見であるバスローブが手放せない。

父親が亡くなったあと、本屋を引き継いだ。

田舎から出た事はなく、都会に出て大成したトーマスの新作を常に待ち焦がれている。

 

以下、実際には登場しないキャラクター。

ミセスレミントン

…2人が小学4年生の頃の担任。

 トーマスとアルヴィンを初めて出会わせた人。

 担任である段階で既に何らかの病気を患っていた。

 (その後、亡くなりお葬式にトーマスとアルヴィンは忍び込む)

 

トーマスの婚約者

…名前忘れた。都会に出て作家として大成したトーマスの婚約者。

 大学生の頃に一度だけ、アルヴィンに合わせる。ファンであり、編集者である。

 トーマスから婚約を破棄される。

 

~場面について~

・アルヴィンが直後、トーマスが弔辞を書いている場面(現在)

・亡くなったアルヴィンが見せてくれる過去の場面(過去1)

・父親の葬儀の日の場面(過去2)

の三つの世界を行き来。

 

◾️基本:物語はトーマスに対し、

アルヴィンがトーマスの頭の引き出しにあるたくさんのストーリーの中から(本屋のセットの中から)過去の思い出に見立てた本や原稿用紙を選んで一つずつ話が展開されていく。

 

 

 

①white what you know

https://youtu.be/Zf0-GygAxcA

アルヴィン「ねえ、弔辞って知ってる?」

トーマス「死んだ人に向けて書く手紙!」

アルヴィン「僕が先に死んだら君が僕の弔辞を書いて!」

トーマス「逆に僕が先に死んだら君が僕の弔辞を書いて。」

アルヴィン「もちろん。」

✳︎

「僕たちはアルヴィンケルビーを讃えるためにここに集まりました…」

トーマスは弔辞を書きながら、1人で読む練習をしている。

「アルヴィンと私は親友でした。いや、古くからの友人でした。いや、知人でした…」

トーマスはアルヴィンとの関係性が何だったのか考えながら書き続ける。

「『アルヴィンと私は小学生の頃から一緒で毎年クリスマスイブにアルヴィンの自宅で《素晴らしき哉、人生!》を観るのが恒例でした。』…違う。」

ノートに書いた原稿を丸めて捨て、書き直す。を繰り返していると

死んだはずのアルヴィンが微笑みながら現れた。

アルヴィン「何かいてるの?筆が進んでないね、手伝うよ!」

トーマス「いや、大丈夫。」

アルヴィン「でも、全然書けてないじゃないか。」

トーマス「話を書くにはプロセスが大事なんだ。頭で練り上げて、紙に書くのは最後。」

アルヴィン「人は今まで見たものすべてを脳のどこかで覚えているんだって。だからもう頭にはストーリーがあるでしょ?知っていることをすべて書けば僕の弔辞になる。でしょ?」

そしてトーマスは自分の頭の中にある過去を遡っていく。

 

Mrs.Remington

https://youtu.be/bgPL4eQWaWQ

アルヴィン「僕たちが出会った頃って覚えてる?」

トーマス「小学生の頃だ。」

アルヴィン「そうじゃなくて!僕は夏にお母さんを亡くして、すぐの9月。」

7歳の二人、アルヴィンは小学校で行われたハロウィンの仮装パーティについて話し出す。

・毎年ハロウィンの時期にクラス全員で仮装をし、担任であるミセスレミントンに一番を決めてもらっていたこと。

・その中でトーマスは天使の輪を付け、トムソーヤの冒険の本を持ち、「素晴らしき哉、人生!」に出てくる老天使・クラレンスの仮装をしたこと。

クラレンスを知っている人物は居らず、唯一言い当てたのは転校したばかりで友人がいなかったアルヴィン、ただ一人だったこと。

クラレンスはアルヴィンの亡くなった母親が大好きな映画の登場人物だったということ。

・アルヴィンは母親の形見であるバスローブを身につけ、頭にカーラーを巻き、「母親の幽霊」に扮したが、クラスメイトから引かれたこと。

 

そして、!!

ミセスレミントン「クラランス天使さま!こちらはあなたの大ファンのアルヴィンのお母様です。」

仮装したクラレンスにミセスレミントンが紹介したのはクラレンスが好きだった母親の仮装をしたアルヴィンだった。

そして、二人は友達同士になった。

 

③The Greatest Gift 

https://youtu.be/UxJ0Mx8umZU

【現代に戻る】

トーマス「違う。そんな話を書きたいんじゃない。もっと重要なことだ。」

アルヴィン「もっと重要なこと?」

トーマス「君が何故亡くなったのか」

アルヴィン「僕の父親の葬儀の話をする?」

【父親の葬儀】

アルヴィン「遅刻だよ。」

トーマス「すまない。」

アルヴィン「ねえ、君に依頼した弔辞を読ませてよ。」

トーマス「葬儀場で僕以外の人を待たせているんだろ?」

アルヴィン「そんなの、待たせておけばいい。読ませてよ。」

ハッとしたトーマスは声を荒げる。

トーマス「…違う!」

アルヴィン「だからその時の話はまだ早いんだって。じゃあ、次は僕たちが11歳の頃の話ね。」

【過去】

11歳になった二人はアルヴィンの父が切り盛りする本屋にこっそり忍び込む。

アルヴィンは本屋から1冊、本を拝借してプレゼントしようとする。
本屋の主であるアルヴィンの父は、お客さん一人ひとりに合った本を選ぶことでも有名。
アルヴィンは父の才能が自分にもあることを信じ、必死に‘本の神様’にお願いして、トーマスにぴったりな本を選んでもらうことにする。
でもなかなか神様は降りてこない。仕方なく、二人で神様にお祈りをすることに。
そして、アルヴィンはトーマスにぴったりな、マーク・トゥエインの『トム・ソーヤの冒険』を選び出し、プレゼントする。

 

1876

https://youtu.be/UVWcc_sRs7E

【過去】

アルヴィンに貰った「トム・ソーヤの冒険」で読書感想文を書き、クラスで発表する。

トーマス「この本の魅力的な部分は1876年に出版された本であること。この本が書かれた1876年は車はなく、トイレも外にあった…」

トーマスはそんな昔に書かれた本が今自分の手元にあること、そんな後世にも残るような本を書けるようになりたい、と将来の夢を語った。

12歳の二人。葬儀場に忍び込む。 

そこに置いてあった棺桶にはミセスレミントンが眠っていた。

トーマス「ねえ、怒られるよ。帰ろうよ。」

アルヴィン「あとちょっと。」

トーマス「早く!!」

アルヴィン「ねえ、弔辞って知ってる?」

トーマス「死んだ人に向けて書く手紙でしょ?」

アルヴィン「僕が先に死んだら君が僕の弔辞を書いて!」

トーマス「『うん』って言ったら帰っていい?」

アルヴィン「もちろん。」

トーマス「うん。」

 

Normal

https://youtu.be/ShqmoenUfHQ

15歳になった二人。

クラスメイトはエッチな雑誌をコソコソ見るような『普通の』中学生だったが、アルヴィンは卒業間際になっても河原にいる蝶を観察し、ニコニコしているような変わった中学生だった。

トーマスはそんなアルヴィンに「普通になれ!でなければいじめられるぞ。」と諭すが、アルヴィンは気にせず、目の前に居る蝶の観察を続けた。

そしてアルヴィンは『バタフライ効果』について話し出す。

アルヴィン「今、目の前に居る蝶が羽を動かすと空気が動いて、その空気が伝わって風になる。それから風が大きく吹いて、乱気流が起きて、今飛んでいる飛行機の向きさえ変えてしまう。」

アルヴィンは1人、興奮しながら話しているがトーマスにはピンとこない。

そんなアルヴィンは次のハロウィンでも母親の幽霊の仮装をして学校にやってきた。

そしてトーマスの言う通り、アルヴィンはクラスメイトに苛められ、母親の形見であるバスローブを奪われ、川に流されてしまった。

 

⑥people carry on

https://youtu.be/LWL2HUwT-ps

クラスメイトに形見を川に流され、落ち込んでいるアルヴィン。

トーマス「いい加減にしろ。君の母親はずいぶん前に亡くなっているんだ。」

アルヴィン「ずいぶん前に亡くなっているからこそ、バスローブは大事な形見だったんんだ。」

アルヴィンは母親が亡くなって時間が経つにつれ、自分の中の母親の記憶が薄れていくことを恐れていた。

だからこそ、形見であるバスローブを大切にしていたと打ち明ける。

 

⑦the butterfly

https://youtu.be/J3kmr6BuJps

18歳の二人。高校卒業目前。

アルヴィンは高校卒業後も父親を手伝うため、大学進学を諦め田舎に残ることを決めていた。

一方、トーマスは作家になるという夢を叶えるなるべく、大学の願書を書いている。

願書と一緒に提出しなければならない短編小説を書き上げ、アルヴィンに感想を求めた。

トーマス「とても自信がない。出すかさえ悩む。だから君の感想を聞いて、決めようと思う」

アルヴィン「僕が良い、と言ったら君は大学に願書を提出し、大学の先生方はその短編小説を良いと思ったら君を入学させる。そして、大学のある都会に出て行く。僕が悪い、と言ったら君は願書を提出しないし、大学にも入らない。僕が残る田舎町に君も残る。

つまり、君は今僕の手のひらの中ってことだね。」

トーマスは書き上げた小説を読み上げる。

「トーマスウィーバー作『butterfly』。」

バタフライ効果から着想を得た短編小説だった。

それはアルヴィンがあの時、語ったバタフライ効果について、主人公の蝶が小さな町から大きく羽ばたき、素晴らしい未来を予感させるような内容で、まるで今のトーマスの姿を投影しているような内容だった。

アルヴィンはトーマスが小説を読み終わった後、アルヴィンは「出しなよ。」と一言呟いた。

 

そして、トーマスは大学に願書を提出した。!!

 

⑧Saying Goodbye Part 1

トーマスは大学に合格し、田舎町を出ることが決まった。

アルヴィンとトーマスは橋の上で川に向かって石を投げている。

アルヴィン「寂しくなるね」

トーマス「そうだな」

アルヴィンの投げる石は決して真っ直ぐ川に入る事なく、どこかに引っかかってしまう。

一方、トーマスは綺麗な線を描き、川に投げ込まれていった。

アルヴィン「君が怒っているのを知っている。僕が何故、大学に行かないのか。」

トーマス「そうとも。」

アルヴィンは投げる石がことごとく、川に投げ込まれることなく落ちていくのを眺めている。

アルヴィン「でも、そんなもんだよ。あー…何でうまく川に入ってくれないんだろ。」

トーマス「君には石を投げるレッスンが必要だね。」

 

2人が出会って初めて別れる時がきた。

 

⑧here's where it bigins


뮤지컬 스토리 오브 마이 라이프 - 이제 시작이야(Here's Where It Begins) Cover by 박범, 김정래

アルヴィン「ベルが鳴るのは天使が翼を手に入れた音!」

トーマスが大学に進学して初めての冬休み。

雪が降りしきるクリスマスの日に帰ってきた。

アルヴィンは毎年恒例の「素晴らしき哉、人生!」を見るために準備していた。

そこに現れたトーマスに大層喜ぶが、本人は大学の課題に追われ、それどころではない。

(※アメリカのクリスマスに「素晴らしき哉、人生!」がテレビ放送される習慣があった、らしい。)

アルヴィン「もうすぐ映画始まるよ!?」

トーマス「課題が終わらない。」

アルヴィン「物語を書くの?簡単じゃないか。君の頭の中にある沢山のストーリーの中から一つ選んで紙に書くだけ。」

トーマス「話を書くにはプロセスが大事なんだ。頭で練り上げて、紙に書くのは最後。」

アルヴィン「人は今まで見たものすべてを脳のどこかで覚えているんだって。だからもう頭にはストーリーがあるでしょ?沢山のストーリーの中から、一つ選んで紙に書けばいい。」

トーマス「君は僕の苦しみを知ることはないだろう」

アルヴィン「ねえ!雪だよ!スノーエンジェル※を作ろう!!」

トーマス「君はいくつだ?!」

 

スノーエンジェル(snow angel)は、ヒトその他の動物が、新雪の上で手足を広げて仰向けに寝そべり、腕を上下に動かし、脚を開閉させる動きを繰り返すことによってできる、天使形の跡。腕の動きによって翼の形が、また脚の動きによってガウンの形がそれぞれできる。スノーエンジェルを作ることは、よくある子供の遊びの1つである。(wiki先生)

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※参考資料、多分舞台上でも作る

 

アルヴィン「じゃあ先に行ってるよ?」

アルヴィンは雪の中、外に飛び出してスノーエンジェルを作り始めた。

しばらく頭を抱えたトーマスだったが、諦め外に飛び出した。

 

⑨Saying Goodbye Part 2

トーマスが大学を卒業し、彼女を連れて田舎へ帰ってきた。

彼女のことを「一番の友人で、一番の恋人で一番のファン。」と紹介するが

アルヴィンは彼女が素敵な女性であることを認めるが、それ以上は関わらなかった。

アルヴィン「彼女は子供の[アルヴィン]という名前を付けるだろうか?」

トーマス「…」

アルヴィン「犬の子供だよ。」

トーマス「彼女を送るけど、玄関まで見送る?」

アルヴィン「辞めとく。時間が無いんだ。」

トーマス「2分もあれば終わる。」

アルヴィン「仕事もたくさんあるし、辞めとくよ。」

トーマス「そうか。」

トーマスとアルヴィンの2回目の別れだった。

 

次に2人が再会したのはアルヴィンの父が亡くなったと連絡を聞いてトーマスが戻ってきたときだった。

アルヴィンのリクエストにより父の弔辞をトーマスが書くことになっていた。

葬式の当日、遅刻寸前で現れたトーマス。

アルヴィン「遅刻だよ、遅刻だよ。」

トーマス「すまない。」

アルヴィン「弔辞、読ませて。」

トーマス「葬儀に人が集まっているんだろう?」

アルヴィン「そんなの待たせればいい。読ませて。」

トーマスは微妙な顔をしながらアルヴィンに弔辞を書いたメモを手渡した。

渡された弔辞をアルヴィンは読んだ。

 

アルヴィンは父の本屋で1人、居るだけ。

父親が亡くなって数日が経った。

アルヴィンの様子が気になり、トーマスは改めて田舎に帰ってきた。

トーマス「君がこの本屋の主人で居られるために書類は用意した。あとは君のハンコだけだ。」

アルヴィンはトーマスが用意した書類一枚一枚にハンコを押しながら呟いた。

アルヴィン「まるで大人になるようだ。君みたいにね。」

トーマス「君はどうするんだ?」

アルヴィン「君がよければまた昔のようにこの街で遊ぼう。」

トーマス「それは出来ない。…君が都会に遊びに出るのはどう?」

 

⑩independence day

トーマスの提案は父親が亡くなり、意気消沈していたアルヴィンにとって夢のような提案だった。

田舎町の本屋で一生を過ごすことになると思っていたアルヴィンは浮かれきっていた。

「ウエストポーチを買ったよ、都会は引ったくりが多いからね。」

「いくら持っていけばいい?」

「はじめての都会!僕にとっては独立記念日!」

毎日のように掛かってくるアルヴィンからの電話は本当に些細なことばかりだった。

一方、トーマスはアルヴィンに伝えていないことがあった。

以前連れてきた彼女が婚約者になったこと、

トーマスの家に居座る予定のアルヴィンだったが、すでに彼の家には婚約者がいること。

何一つアルヴィンに伝えられずに都会にやってくる当日となった。

そしてトーマスが意を決して電話をかける。

トーマス「来るな!」

(誘っておきながら当日に断り)

 

アルヴィン「どうして?」

トーマス「今は時期が悪いんだ」

 

I like it here

アルヴィンは田舎に帰った。

アルヴィンを突き放した日からトーマスは人との関係を断ち、彼女との婚約を解消する。

それから一人で作家活動をより一層、行った。

アルヴィンとの関係は毎年、クリスマスカードをアルヴィンがトーマス宛に送るだけでアルヴィンは返信を期待するもののトーマスからの返信はなかった。

アルヴィンは田舎の本屋でひっそりとトーマスの新作を待ち焦がれている以外にすることはなかった。

アルヴィン「君は素晴らしい作家だ。いまだってクリスマスカードの返事が書けないぐらい忙しいんだもの。」

 

You're amazing、Tom

ある日、トーマスは文学賞を受賞する。

授賞式でトーマスは語る。

「僕は頭の中にある沢山のストーリーの中から、一つ選んで紙に書いているだけです。」

「僕はこの受賞に対し、感謝を伝えたい人がいます。普段から僕を支えてくれる編集者。それからいつもインスピレーションを与えてくれる…ファンの皆さん。」

このコメントに対し、アルヴィンは皮肉って「凄いよね、トーマスって」と言う。

(インスピレーションを与えているのはアルヴィンだとトーマスは未だに認めない)

 

I did not see Alvin

 

【父親の葬儀】

アルヴィン「遅刻だよ。」

トーマス「すまない。」

アルヴィン「ねえ、君に依頼した弔辞を読ませてよ。」

トーマス「葬儀場で僕以外の人を待たせているんだろ?」

アルヴィン「そんなの、待たせておけばいい。読ませてよ。」

トーマスはアルヴィンに書いた弔辞を手渡し、読み始める。

トーマスの書く弔辞は有名な詩人の詩をより集めた、オリジナリティのないものだった。

アルヴィン「僕は君に弔辞を書くように依頼したんだ。有名な詩ばかり書いたこれは”君が書く弔辞”じゃない。」

トーマス「君の父親は偉大なる多くの詩人の詩をもって天国へ送られる。そんな素晴らしいことはないだろう?第一、君の父親のような人が弔辞で素晴らしい詩人の言葉を読んでもらえるだけ、ありがたいと思わないか?」

アルヴィン「君はしばらく本を出版してないね。文章を書くことが出来なくなった?だから、弔辞も君の文章で書くことが出来なかったの?」

トーマス「黙れ。今だって執筆中だ。」

アルヴィン「どんな物語を書いているの?」

トーマス「雪の天使について。」

アルヴィン「それは、どんな物語?」

トーマス「クリスマスイブに子供二人が雪の天使を作る…」

アルヴィン「君が今まで出版してきたどの本も、僕と君との思い出話ばかり。オリジナルの物語を書いたことはある?」

トーマス「何が言いたい?何が欲しいんだ?今まで、物語を書いたのは全て僕だ。物語を書いて、文学賞を手に入れたのも僕だ。君の力を借りたつもりはない。」

アルヴィン「何にも欲しくない。でもね、書いてよ。僕との思い出の話だけじゃなくて、オリジナルの物語を。」

トーマス「…」

アルヴィン「もう、いい。出ていって。僕が弔辞を書いて読む。」

 

アルヴィンが話す弔辞を隠れて聞くトーマスは

文脈が滅茶苦茶で、話し方もぶっきらぼうなアルヴィンの弔辞に感動していた。

 

this is it


[1열중앙석] '스토리오브마이라이프(The Story Of My Life) '#6. This Is It - 고영빈, 이창용' 하이라이트 무대(Presscall)

 

現在に戻る。

舞台上には弔辞を書くトーマスとアルヴィンがそばにいる。

何故、アルヴィンは亡くなったのか。

 

アルヴィン「君は僕にいくらでも質問できる。どうして君とずっと友達でいたのか。どうしてこの町に僕が残り続けたのか。

どうして、雪の日に僕が亡くなったのか。

橋の上で滑って転落したのか、はたまた僕の意思で落ちたのか。

でもね、いくら君が問いても答えはでないよ。だって、君は僕が亡くなるとき居なかった。見てないものをいくら思い出そうとしたって出てくる訳ないじゃないか。

だから、僕の亡くなった原因を探す必要はない。今あるのは君が見てきた僕と君との思いでだけだよ。君は知っている物語を書き続けるんだ。だって僕の人生の物語と時間は、全て君のものだから。それが、すべて。」

 

⑮Angels In The Snow

 


[1열중앙석] '스토리오브마이라이프(The Story Of My Life) '#7. Angels In The Snow - 고영빈, 이창용' 하이라이트 무대(Presscall)

 

アルヴィンがカバンから原稿用紙を取り出す。

アルヴィン「雪の中の天使”?『クリスマスイブに雪の天使作り~。(曲に続く)』あれ?続きがないじゃん。」

トーマス「『太陽が隠れ…雪がズボンに入って天使がダンスを舞っていた。』」

 

 トーマスは久しぶりに物語を書き上げた。(弔辞も)

そしてアルヴィンは役割を終え、トーマスから離れていく。 

 

そして、アルヴィンの葬儀。

トーマス「僕たちはアルヴィンケルビーを讃えるためにここに集まりました。アルヴィンは大切な”親友”でした。」

 

おーわーり(全9400字!!)